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薬剤師が転職で失敗しないためにやるべき9つのこと

「薬剤師は他の職業に比べて転職しやすい」とは、よく聞かれる話です。実際に薬剤師業界では売り手市場が続いており、より良い条件を求めて転職することは可能です。

しかし、「転職理由をはっきりしない」「準備や調査を怠る」などによって、転職は失敗することがあります。この記事では、薬剤師の転職で失敗しないための注意点について解説します。

■この記事で分かること
・転職を安易に考えて活動すると失敗する可能性が高くなる
・転職は理由を明確にして活動するべきである
・転職活動は時間に余裕を持っておこなうこと
・円満退職することで結局は自分も得をする
・転職エージェントの利用は効果的である

<目次>

薬剤師が転職で失敗しないためにやるべきこと
・1.転職理由をはっきりする
・2.転職時期を選んで活動をおこなう
・3.焦って転職先を決めない
・4.たくさんの企業(薬局)を転職候補にする
・5.転職先の情報をよく調べる
・6.給料・ボーナスだけで判断しない
・7.面接時、内定後に気になる点を質問する
・8.円満に退職する
・9.転職エージェントを利用する
まとめ

 

■薬剤師が転職で失敗しないためにやるべきこと

転職は人生にとっての大きなターニングポイントと言えますが、これは薬剤師にとっても同じことです。多くの職場(薬局)から薬剤師不足の声が聞かれますが、求人がたくさんあるからと言って、転職を安易に考えてしまうと失敗する可能性は高くなります。

【転職の失敗例】
・思っていた職場とは違ったと後悔する
・今よりも条件が悪い職場に転職してしまう
・すぐに退社できない、円満に退職できない
・転職を無駄に繰り返すことになる

このように薬剤師が転職を失敗しないためにやるべきことを整理します。

 

●1.転職理由をはっきりする

転職活動に入る前に、最初にはっきりさせるべきなのが転職する理由です。「自分はなぜ転職したいのか?」「どのような職場が理想なのか?」「薬剤師としてのキャリアプランは何か?」など、転職理由を明確にすることが大切です。それによって転職の方向性を定めることができるからです。

それが転職理由をはっきりしないまま転職先を決めてしまうと、結局は次の職場でも同じような悩みや問題を抱えて「また転職したい…」という繰り返しになります。

また、面接時に「転職理由」は必ず聞かれる質問事項ですが、それが「何となく今の職場が嫌だから…」「別の職場で働いてみたいから…」というように、曖昧な理由を並べられては採用する側は腑に落ちません。

転職理由をはっきりさせることは「転職目的を明確にできる」「薬剤師としての人生設計を考える」「あとで後悔しない」ということにつながる重要なポイントです。

 

●2.転職時期を選んで活動をおこなう

薬剤師の求人数は時期によって大きく変わることがあります。当然ながら、求人の多い時期に転職活動をした方が良い求人に巡り合う可能性は高くなります。転職を成功させるためには時期を選んで活動をおこなうのは有効な方法です。

薬剤師の求人数が最も多くなるのは、一般的に1~3月と言われていますが、それは以下の理由からです。

・風邪、インフル、花粉症などの流行に合わせて募集を増やす薬局がある
・冬の賞与をもらってから辞める人が増える
・年度末に定年退職者が増える
・4月に新卒が入るタイミングに合わせて増員する薬局がある

また、7~9月も夏の賞与をもらってから辞める人が増えるため、求人は増加傾向になります。薬剤師の求人は通年を通して数多く募集がありますが、求人数が増える時期は好条件の求人や普段はなかなか出ない病院の求人なども増えます。転職希望者にとっては、この時期の求人は要チェックです。

【参考】:薬剤師が転職するベストな時期とタイミング

 

●3.焦って転職先を決めない

「人間関係が悪いからすぐにでも転職したい」「早く環境を変えたい」という理由により、焦って転職してしまうケースがあります。運良く希望する職場に巡り合えれば良いのですが、「目的を明確にしない」「職場をよく調べない」まま安易に転職すると失敗する可能性は高くなります。

最初に出会う求人が自分の理想であるということは滅多にありません。焦ってしまうあまり、自分の希望条件を大幅に妥協して転職先を決めてしまうこともあります。理想とはかけ離れた職場で働くことになると、結局は「また転職したい…」ということになりかねません。

 

●4.たくさんの企業(薬局)を転職候補にする

転職活動の基本は、一定の期間をかけて「たくさんの求人を取捨選択する」そして「複数の企業の選考を同時に進めていく」ことです。いくつかの選択肢があれば、それらを比較しながらより良い企業を選ぶことができます。

仮に1社だけ早く内定が出ることがあっても、「他の企業の結果が出るまで少し待ってもらおう」というように、余裕を持った転職活動をすることができます。最初から1社だけに絞り込まずに、選択肢を増やしておくことにより、自分の条件に合う企業に転職できる可能性は高くなります。

 

●5.転職先の情報をよく調べる

転職する際には、転職先の会社の企業研究は必須です。その会社の情報に詳しくなることで、履歴書に志望動機を書く際や面接での質疑応答の際に、転職理由を明快に答えることができます。

企業研究では、大手の調剤薬局・ドラッグストアなどはホームページ、業界紙、ネットの口コミなどをチェックすれば、どのような会社なのかは大体分かりますが、一方で難しいのが中小の調剤薬局・病院の求人です。中小の薬局などは求人票に書いてあること位しか情報は分からないということがあります。いざ入社してみたら「求人票に書いてあった労働条件と違った…」と転職したことを後悔することになります。

また、求人票には社風や人間関係などが書かれていないことがありますが、そういう案件の中には「職場の雰囲気が悪い」「人間関係が良くない」というケースもあります。しかしながら、職場の雰囲気や社風などは実際に入社してみないと分からないものです。

求人案件の情報がよく分からないときに利用したいのが転職エージェントです。薬剤師専門の転職コンサルタントならば、業界事情、薬局事情にも精通していますので、転職先の情報についての適切なアドバイスが期待できます。

 

●6.給料・ボーナスだけで判断しない

転職先の給料・ボーナスが良いというのは魅力的な条件ですが、それだけで転職を決めてしまうと失敗することがあります。給料が高く設定されているのには理由があって「仕事が激務」「残業が多い」「人の出入りが激しい」というように、職場環境に何らかの問題を抱えているケースがあるからです。

高い給料やボーナスに目を引かれて転職した結果、増えた仕事量やストレスで体調を崩すようなこともあります。結局は、また転職する羽目になってしまうのでは本末転倒です。

転職先を決める際は給料だけで判断するのではなく、仕事内容や職場環境など、他の条件と合わせて総合的に判断することが大切です。

 

●7.面接時、内定後に気になる点を質問する

面接は自分をアピールする場ですが、入社前に会社への疑問を直接聞くことができる貴重な場でもあります。求人票やホームページに書かれていないことで、気になる点があれば、面接時に聞いておくことです。

特に、「会社の方針」「配属される職場」「仕事内容」「人間関係」「残業」などは、事前に確認しておくことで「こんなはずじゃなかった…」と後悔することは少なくなります。また、質問ができるのは、面接時だけではなく内定後にもできます。面接時には質問しにくかったことでも、内定後であれば遠慮せずに聞くことができます。

“転職を失敗しないため”には、できる限り会社の情報を得て納得してから「応募する」「入社する」ということが大切です。

 

●8.円満に退職する

転職の際に考えなければならないのは、転職先の職場のことだけではありません。「立つ鳥跡を濁さず」という言葉がありますが、次の職場で気持ちよく仕事に入るために、今の職場を円満退社することは大切です。「引き継ぎはしっかりおこなう」「退職するまでは責任を持って仕事する」ことです。

気をつけたいのは、少人数の調剤薬局や1人薬剤師の職場の場合です。「後任が決まるまではなかなか退職できない」「上司から辞めないで欲しいと懇願される」というケースも考えられます。転職する時期やタイミングは職場の状況を見ながら検討しなくてはなりません。

また、円満退職をするかしないかで、ボーナスや退職金の金額は変わることがありますので、最後までしっかり誠実に勤め上げることです。

 

●9.転職エージェントを利用する


転職活動の理想は、自分が希望する職場に巡り合って、できるだけ良い条件で入社することです。しかし、個人の転職活動は情報不足に陥りがちです。自分の理想に近い職場(薬局)に転職できる保証はありません。また、内定が出たあとも交渉力不足により、満足できる待遇を得られないことがあります。

そこで活用したいのが転職エージェントです。転職サイトに登録(無料)すれば、担当のコンサルタントが転職活動全般をサポートしてくれますので情報不足になることはありません。

特に薬剤師専門の転職エージェントならば、業界事情に詳しいため、求職者のニーズにマッチする案件を紹介してくれます。コンサルタントは求人案件の紹介だけでなく、「履歴書の書き方」「面接のアドバイス」「企業との日程調整」「内定後の条件交渉」など、様々なサポートをおこなってくれます。

「転職するか悩んでいる人」から「今すぐにでも転職したい人」まで、その人に合わせた適切なアドバイスをおこなってくれます。転職サイトを利用すれば、情報不足が解消されるとともに、転職自体を成功できる可能性は高くなります。利用価値は高いサービスと言えるでしょう。

 

■まとめ

薬剤師は求人数も多く一般企業と比較して転職しやすい業界です。実際に転職を繰り返す方は多いですが、できればしっかり準備をして失敗しない転職をしたいものです。

転職をお考えならば、薬剤師専門の転職サイト薬スタを活用してみませんか。薬局業界に詳しいコンサルタントが転職活動をしっかりサポートします。登録は無料で転職が決まった後にも費用は一切発生しません。お気軽にご活用下さい。

 

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