薬剤師転職の志望動機の伝え方と例文を紹介
薬剤師が転職活動をする際に最初に取り組むのが履歴書の作成です。履歴書は、その内容次第で面接に進めるか決まりますので、しっかりと自己PRを書くことが必要です。特に志望動機は、自身の「人間性」「経験」「入社への思い」などを企業の人事担当者に伝えることができる大切な項目です。
この記事では、履歴書の志望動機を書く際の要点の解説とともに、パターン別の例文を交えてご紹介します。
・薬剤師の転職では履歴書の志望動機の書き方は重要
・薬剤師の履歴書の志望動機を書くポイント
・転職コンサルタントに志望動機の書き方のアドバイスをもらう
・志望動機の例文
<目次>
・薬剤師の履歴書に志望動機を書く際の要点
薬剤師を目指した経緯や理由を説明する
薬剤師としての経験・成果を具体的に書く
目指すキャリアプランを書く
転職理由はポジティブに書く
入社したい理由や志望動機を具体的に書く
転職コンサルタントにアドバイスをもらう
・志望動機の例文
薬剤師の仕事にやりがいと誇りを持っていることを訴求する例文
志望先の企業への共感を訴求する例文
入社してキャリアアップしたいことを訴求する例文
パート薬剤師の志望動機の例文
・まとめ
■薬剤師の履歴書に志望動機を書く際の要点
履歴書を書く際に「どのように自分をPRすればいいかわからない…」「志望動機の書き方が分からない…」と不安を感じている人は多いものです。
薬剤師の転職の際の志望動機の伝え方、書き方のコツを見ていきましょう。
●薬剤師を目指した経緯や理由を説明する
履歴書の志望動機の箇所は、企業に対して自分をアピールできるフリースペースです。ここでは、まず自己紹介を兼ねて、「薬剤師になった経緯」「薬剤師を目指した理由」について書くことが効果的です。
それにより、自身のこれまでの生き方や目標を採用担当者に知ってもらうことができます。その企業(薬局)を志望した理由や根拠にもつなげやすくなります。
例文としては、
簡単な自分ヒストリーを書くことにより、採用担当者に“強い印象”を残す効果があります。
●薬剤師としての経験・成果を具体的に書く
履歴書には薬剤師としての経験を具体的に書くことが重要です。「過去にどのような薬局で何年間働いていたのか」「どんな診療科の薬を取り扱っていたのか」「管理薬剤師の経験はあるのか」というように経験・経歴は漏らさず書くことが有効です。
それにより、人事担当者に「こんな仕事ができる」「即戦力として働くことができる」というイメージを与える効果があります。
さらには、「過去の業務上の貢献」「会社への貢献」などの評価実績があれば書き加えましょう。「業務の改善を提案した」「薬局の利益を◯〇%上げた」など、積極性や具体的な成果を伝えることにより、戦力としての期待値を高める効果があります。
●目指すキャリアプランを書く
目指すキャリアプランを書くことにより「積極性」「やる気」を伝えることができます。単に「頑張ります」「努力します」というような一文だけでなく、具体的なキャリアプランを書くことにより、努力目標が鮮明に浮かび上がります。
例えば、「これから薬剤師としてどのように成長していきたいのか」「何を学んでいきたいのか」という、スキルアップの目標を書くと良いでしょう。さらには、目指しているポジションがあるならば「管理薬剤師になりたい」「エリアマネージャーになりたい」という明確なキャリアプランを書くのも具体的で分かりやすいです。
ここで重要なのは、その企業の特徴に合ったキャリアプランを書くことです。例えば、志望動機に「在宅医療に取り組んでいきたい」と書いても、その薬局が在宅医療にあまり積極的でない会社ならばアピールポイントにはなりません。履歴書を読んだ人事担当者が、この人は「しっかり企業研究をしている」「求める人材に合致する」と納得させる内容の志望動機を書きましょう。
●転職理由はポジティブに書く
薬剤師が転職する理由は、実際にはポジティブなものばかりとは限りません。「人間関係が嫌になった…」「仕事が単調でつまらない…」というように、ネガティブな理由で転職を検討する人は多いです。
だからといって、履歴書にネガティブな転職理由をそのまま書くのはNGです。そんな理由を書けば「コミュニケーション能力に問題があるかも…」「飽きっぽい性格なのではないか…」というように、採用してもすぐに辞めてしまうと判断される可能性があります。例え転職理由が、ネガティブな理由であったとしても、履歴書にはポジティブな内容に変換して書くようにすることです。
例えば、転職理由が「社長がワンマンで嫌だ…」という場合でも、以下のように書くことで、ネガティブに捉えられることなく自分をアピールできます。
転職回数が多い人は、転職理由の書き方について特に気をつけなければなりません。それぞれの職場での転職理由を曖昧にせずに、転職に至った経緯は隠すことなくはっきり書くようにしましょう。但し、ここでも、ネガティブな理由ばかり並べずに、ポジティブな理由を交えて具体的に説明することがポイントです。
●入社したい理由や志望動機を具体的に書く
履歴書の志望動機は、入社したい企業に対して熱意を伝える場です。「調剤薬局の中から貴社を選んだ理由は…」というように、その企業への具体的な志望動機を伝える一文を入れるのが効果的です。
そのためには、企業研究が重要です。「ホームページをよく読む」「雑誌・業界紙をチェックする」などして、会社の理念、成長戦略、人材育成方針などをよく調べて、どこにどのように魅力を感じたのかを例にあげて書きましょう。
入社したい理由を書くときに注意したいのは、待遇面(給料が高い、土日休み、残業なし)ばかりを書かないことです。以下のように「薬剤師として成長したい」「人間的にも向上したい」というように、前向きな志望動機を具体的に書きましょう。
【入社したい理由の例】
・研修や社員教育が充実しているから
・スキルアップできる環境があるから
・事業の方向性に共感したから
調剤薬局の中には特徴が分かりにくい薬局も多いですが、そんな時には志望動機を書く前に職場を見学するなどして、できるだけ情報を集めることにより、具体性のある志望理由を書くことができます。
●転職コンサルタントにアドバイスをもらう
転職活動を自分だけでおこなうことにより「情報不足になる」「非効率な活動をする」などして、無駄に苦労することがあります。履歴書や志望動機を書く際も「何を書けばよいか分からない…」「自己PRが上手くできない…」というように、不安や悩みを持つ人は多いようです。
そんなときに、転職をサポートしてくれる“よき協力者”がいれば、転職活動は効率良くおこなえるようになります。まずは転職サイトに登録して、コンサルタントに相談してみましょう。
多くの方が、転職サイトは求人案件を紹介してくれるだけのサービスだと思われているようですが、実際には転職活動を成功させるために様々なサポートをおこなってくれます。履歴書についても「志望動機の書き方」「転職理由の書き方」のアドバイスから内容の添削まで対応してくれます。
また、薬局業界専門の転職サイトならば、業界情報に精通していますので、求職者のニーズにマッチする職場に転職できる可能性は高くなります。サービスの利用は無料なので、転職活動に入る前にサイトに登録して、コンサルタントに悩みを相談してみるのは効果的です。
■志望動機の例文
ここまで志望動機を書くポイントについてお伝えしてきましたが、自分で実際に書いてみると難しいものです。なかなか上手に書けないという人は、例文を参考にすると書きやすくなるでしょう。
●薬剤師の仕事にやりがいと誇りを持っていることを訴求する例文
薬局(企業)は、プロ意識が高い薬剤師を求めています。薬剤師の仕事にやりがいや誇りを持っている人材はすぐにでも採用したいと考えます。
(例文)
●志望先の企業への共感を訴求する例文
薬局(企業)は、自社の事業内容や運営方針に共感し貢献してくれる人材を求めています。しっかり企業研究をして志望動機を書きましょう。
(例文)
●入社してキャリアアップしたいことを訴求する例文
薬局(企業)は、勉強熱心で積極的な人材は歓迎してくれます。キャリアップ指向で積極的な人材はなおさら必要とされます。
(例文)
●パート薬剤師の志望動機の例文
ブランクがあるパート志望の薬剤師は、そのハンデを補うために「やる気」「仕事したい」という気持ちを志望動機に書くことが重要です。
(例文)
私は以前に調剤薬局で3年間勤務していました。現在は薬剤師として働いていませんが、いつでも復職できるように新薬の勉強はおこなっています。子育ても落ち着いたので、大好きな仕事である薬剤師に復職したいと考えています。」
■まとめ
履歴書の志望動機は、採用担当者がチェックする重要な判断基準の一つです。「好感度を上げる」「熱心さを伝える」ための自分プレゼンの場でもあります。成功する転職のために、履歴書の志望動機をしっかり考えてみましょう。
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