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【ブランク薬剤師】ムリなく復職成功するために①

「ブランクあるけど復職したい…でも復職しても、家庭と両立できなくてムリかもしれない…」「国家資格の薬剤師免許をあんなにがんばって取得したのだから、資格を活かしてまた働きたい。けれど、ブランクがあるから現場で通用しなくてムリかも…」
復職をお考えの皆さまから、弊社コンサルタントがご相談をお受けしておりますが、いろいろな不安を抱えて、復職に二の足を踏んでおられる薬剤師さんも多数いらっしゃいます。
今回は、ご相談から導き出した「ブランク薬剤師さんがムリなく復職成功する方法」をお話いたします。

復職を思い立った今、「人生で一番大切にしたいものがある」

前のご退職を決めたご事情や理由は皆さん様々です。
・ご家庭の事情等でライフスタイルに変化があったため(出産、育児、配偶者の転勤、介護等)
・仕事面等で被ったマイナスから回復するため(激務や人間関係等による心身疲労や体調不良)
・価値観の変化やご自身の人生における願望を叶えるため
前の退職を決めた時、皆さん、何を優先すべきかをよく考えられて、ご決心されています。
その時のお仕事よりも優先したのは、ご家族なのか、心身の健やかさなのか、自身の願望なのか、様々です。
けれども、今、復職を思い立った皆さんには、「人生で一番大切にしたいものがある」というのは共通しています。

復職されるブランク薬剤師さんの2大不安

復職を考える皆様には、共通の2大不安があります。

①ブランクがあっても、現場に通用する薬剤師としてやっていけるのか

やはり、医療現場でのご経験で「ミスが許されない、薬剤師という職業の厳しさ」が身に染みているからこそ、とても真面目にお考えになっており「復職しても、ブランクのある自分はやっていけるだろうか」と不安が尽きないご様子です。

②復職しても「人生で一番大切にしたいもの」を守っていけるのか=ワークライフバランス(家庭、育児、介護、自分の時間等とお仕事)を保てるのか

皆さん、「復職するのであっても、人生で一番大切なものを守りながら、働き続けたい=ワークライフバランスを保ちたい」という揺るぎない希望をお持ちです。
しかし、以前働いていた頃を思い返して、「家庭との両立しながら、又は自身の希望を叶える時間を持ちながら、職場に迷惑掛けずに働き続けられるだろうか」というように、その困難さを先に考えてしまって、不安を感じておられる方が大多数です。

ムリなく復職するための3ステップ_前編

最初に「復職しても、一番大切なものを守りつつ、働き続ける=ワークライフバランスを保つ事」は、大前提であると肝に銘じましょう。それは、決してムリではありません。そして、それをかなえる事こそ、ムリなく復職成功することにつながります。
ムリなく復職するためには、

①現状認識-ブランクに対する不安を払拭する
②ご自身と周囲・家庭との根回し-あなたなりのワークライフバランスを創造する
③コンサルタントに相談-希望に合う復職先を獲得する
の3ステップ
で、取り組むことをお勧めします。

①現状認識-ブランクに対する不安を払拭する

1)ブランク薬剤師に需要はあるのか?

実際、現在、弊社のご紹介でも「ブランクがあってもOK」という求人は多数あります。
厚生労働省の方針「対物業務から対人業務へ(2015年)」により、薬剤師が患者一人一人に最適な服薬管理を行うための「かかりつけ機能」と、地域住民の健康を維持・管理する「健康サポート機能」を求められるようになりました。よって、業界全体で対人業務に力を振り向けるためには、薬剤師は余るどころかむしろ足りなくなるといえます。
これに加えて、現状、医療の現場ではまだまだ薬剤師は不足しており、転職に有利な売り手市場が続いており、ブランクのある方も需要はあるといえます。

2)ブランクがあっても、職場でやっていけるのか?

ご承知のとおり、医療制度(調剤報酬や薬価等)は変動する社会や経済状況に応じるため、原則2年に1度、厚生労働省により見直されます。また、新薬やジェネリック医薬品が続々と認可を受けるため、それらに対する知識や対応が必要となり、ブランクを埋める努力はやはり必要となります。
例えば、復職前の独自学習として、日本女子薬剤師会の「出産・子育て・介護等で中途退職している女性薬剤師への復帰支援」の一環である、家庭で学習可能な「薬剤師継続学習通信教育講座」を受講している方もいらっしゃいます。
また、弊社においてもスキルアップ研修もありますので、そちらをご受講いただくのも一手かと存じます。

このように、薬学の基礎的知識を補填し、アップデートな情報の提供を受けるといった新しい知識を身に付ける努力をし続けていれば、ブランクに対する不安は小さくなるかと思います。
合わせて、復職後もこれまでの職業経験を活かす努力ができれば、ブランクは徐々に埋められるといえます。

次回は、「②ご自身と周囲・家庭との根回し-あなたなりのワークライフバランスを創造する」と「③コンサルタントに相談-希望に合う復職先を獲得する」をお伝えします。