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【薬剤師転職大成功】自己分析のやり方「あなたの強みと本当の転職理由」②【実践編】

自己分析までわざわざやらなくても…という薬剤師さんが転職に失敗している事実あり

転職に失敗する薬剤師さんには「売り手市場といえる薬剤師だから、自己分析をわざわざしなくても…」と考える傾向があります。
あなたが「転職」を考えはじめているのは「薬剤師人生このままじゃ何かおかしい、こんなはずじゃないのに」と疑問や問題を感じているからです。
それなのに、自己分析をせず「あなたの強みと本当の転職理由」が分からないまま、転職に踏み出しても、問題は全く解決しません。
問題を明らかにせず、転職を繰り返す負のループに落ち込んでしまうのです。
あなたの薬剤師人生で「本当に欲しいものを手に入れるチャンス」として、自己分析に真剣に取り組みましょう。
 

自己分析のやり方「あなたの強みと本当の転職理由」②【実践編】に入る前に

漫然と自己分析を行うのではなく、2つの心構えを持ちましょう。
「心構え①自分自身で自分の強みを探るのは難しいので、周囲の力を借りよう」
「心構え②人生において本当に欲しいもの(本当の転職理由)が分かるまで考えよう」

実践①周囲の力を借りて、自身の性格・傾向を知りましょう(自分の強み)

あなたの強みは、必ずあなたの性格や傾向から裏打ちされています。そして、あなたの性格や傾向から生まれた強みを上手に生かすほうが、社会で活躍できる可能性は高くなります。

1)集団の中では「なぜかいつもそうなってしまう役割」から、自身の性格・傾向を知る

「なぜか人から相談される。なぜか集まりの企画立案している」等、集団の中で自ずと決まってくる役割があるかと思います。適材適所という言葉がありますが、あなたの性格や傾向を見て、周囲からあなたに期待する役割が回ってきます。「企画立案」であれば、「企画力、リーダーシップ等」が認められているのでしょう。
回ってくる役割にどんな傾向があるか、再認識すると自分の性格や傾向が無理なく分かります。

2)今までに家族や上司・同僚、友人からほめられたこと、喜ばれたことを書き出しましょう

あなたの強みは、自分では当たり前になっていて見えにくいものです。また、先回にも書きましたが、ブラックな職場等で心身が疲弊していると「私には何一つ良いところなんてない」というように、特に見えづらくなります。そんな時こそ、これまでにもらった周囲からの言葉や、相談に乗ってくれるエージェントの力を借りましょう。
誉め言葉なら、「いつもみんなへの気配りを忘れない」等、思い出せば色々出てくると思います。「気配りを忘れない」という言葉からは、「協調性がある、親しみやすい、チームワークを重視できる」という強みが見えます。
喜ばれたことであれば、「患者さん向けに分かりやすい案内表示を作って喜ばれた」など。「分かりやすい案内表示」は「気遣いやホスピタリティがある、分かりやすく伝える力、実行力、課題発見力、器用である」といった強みにつながります。周囲からのほめ言葉は、社会からの評価といえます。あなたの本当に良いところ、強みが自ずと見えてくるはずです。
 

実践②「何が嫌なのだろう、何を迷っているのだろう」と深掘りしてみる(本当の転職理由)

「職場が嫌で仕方がない」といった嫌悪感や「体調がすぐれない」といった心身の問題や「収入への不満」や「将来への不安」といった表向きの転職理由はすぐに思い当たるでしょう。
しかし、「何が嫌なのだろう、何を迷っているのだろう」ともっと深掘りしてみましょう。
問題だと思うのは、「おかしいな、こんなはずじゃない」と心底で感じているからです。人生において自分が何を欲しているかが分かるチャンスと考えて、真の理由を探ってみましょう。
「なぜか」を何度も繰り返していけば、本当の転職理由、人生において本当に欲しいものが少しずつ見えてきます。
ある相談者の方と「なぜ職場が嫌なのか」という理由を一緒にさらに深掘りしてみました。
「上司も同僚も挨拶さえも目を合わせず、意思疎通がないから」「局内でトラブルがあっても誰もフォローしない」といった「希薄な人間関係こそが嫌なのだ」と分かりました。
「職場では信頼関係に一番重きを置きたい事に気づきました」とおっしゃっていました。
 

実践③職歴・キャリア(技能・知識・技術)の棚卸をしましょう

実践①あなたの強みと実践②本当の転職理由が見えてから、職歴・キャリアの棚卸をしましょう。
なぜなら、職歴・キャリアの棚卸を先にしてしまうと、きれいに完成させることに気を取られて、自身の強みや本当の転職理由を深く追求する機会が奪われてしまうからです。
職歴・キャリアの棚卸は、これまでのあなたの経験、得られたスキル(技能・知識・技術)、仕事内容、表彰された経験や誰かに褒められたこと、感謝されたことを全て洗い出します。
仕事を通して、あなたが感得したことや得られたスキルをどんどん書き出してみましょう。
具体的には、時系列で「いつ・どのくらいの期間」「どんな会社で」「配属や業務内容」「自身で工夫したこと」「どういう結果が得られたか」などといった順であれば、書きやすいでしょう。
また、「仕事の上で喜びや感動を覚えた瞬間はどんなときだったか?」「仕事の上で辛かったのはどんなときだったか?」といったことも書き出してみると、さらに自分の性格や傾向、強みが明らかになります。また、仕事以外の得意なこと・他人から喜ばれたことも書き出してみましょう。
転職活動を「あなたの強みと、薬剤師人生において本当に欲しいものが分かる貴重な機会」と捉え、2つの心構えを持って、実践1・2・3の順で自己分析をされることを提案します。
この手順により、あなたの強みと本当の転職理由が分かっていれば、エージェントとも意思疎通がしやすくなり、良い転職が叶いやすくなるのです。