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【失敗しない!】薬剤師求人の見極めチェックポイント①

「売り手市場でも転職に失敗したことがある薬剤師多数」なのはなぜか?

 
全職業平均の有効求人倍率は1.44のところ、医師・薬剤師等の有効求人倍率は3.44であり、薬剤師の有効求人倍率は比較的高い数値にあるといえます(厚生労働省調べ・2019年8月)。
このように、データ上では売り手市場といえる薬剤師の求人状況ですが、とある薬剤師の人材派遣会社アンケート調査では、転職経験のある薬剤師の約7割が「転職に失敗したことがある」と回答しています。
売り手市場なのに、なぜ多くの薬剤師が「転職に失敗したことがある」というのでしょうか?
一つは「薬剤師の希望とのミスマッチ」、もう一つは「求人票から読み取れなかった実情とのミスマッチ」といった2つの問題が発生しているのが主な原因といえます。
これらの2つのミスマッチを失くし、転職成功を勝ち取るための「薬剤師求人の失敗しない見極めチェックポイント」をお伝えいたします。
 

「薬剤師の希望とのミスマッチ」とは?

もちろん、どの薬剤師も「今の職場より良いところ・希望の合うところに行きたい!」と一大決心をして、転職されています。しかし、とある薬剤師の人材派遣会社アンケートでは「転職後、満足しているか」を聞いたところ、半数近くが「後悔している」と回答したそうです。
転職された薬剤師は、今の職場より「良いところ・希望の合うところ」をご自身で選んだはずなのに、なぜミスマッチが起きてしまうのでしょうか?
薬剤師の転職理由は「年収が安いから」「全く休めないから」「キャリアアップできないから」「人間関係最悪だから」「残業が多いから」「通勤時間がかかりすぎるから」等々、現職場では解決できない悩みを元として様々あります。
しかし、多くの求人を見ているうちに、ご本人の希望がブレてしまう事が多々あるのです。
例えば「もっと休みが取りたい」と希望していたのに、つい「高い年収」に魅かれた選択をしてしまい、結果として通勤時間も勤務時間も延びて、ますます休みは取れないという悪循環に陥るというミスマッチが生じます。実際のところ、こういったケースがとても多いです。
 

見極めチェックポイント①あなたの悩みはその転職で本当に解消されるのか?

あなたが転職成功を勝ち取るためには、決してご自身の希望がブレないことが大事であり、薬剤師求人においては「あなたの悩みは、その転職で本当に解消されるのか?」を自分に真摯に問い続けて、決断する事がチェックポイントとなります。以下、考え方の手順をお伝えします。

1)自分の希望する条件に優先順位をつける

現実には、「いわゆる5大条件(給与・手当、休日・休暇、勤務時間、転勤の有無、福利厚生)+働き方、仕事内容、人間関係全てが良い」という職場は滅多にありません。
そこで、あなたの希望にそって、様々な条件の中から優先順位をつけましょう。
この優先順位がブレると何度も転職を繰り返すことになりますので、慎重に行いましょう。
「収入はどのくらいあればよいのか」
「お休みはどれくらい取りたいのか」
「仕事とプライベートのバランスはどうしたいのか」
「仕事で何を得たいのか」
以上のように、色々な視点から、今一度、今後の自分の薬剤師人生をどうしたいのか、自分が理想とする薬剤師像を考えてみましょう。
あなたしか決められない事ですし、希望をかなえるためには大切な手順です。もちろん、多くの求人票を見ながら、何度もすり合わせて、優先順位を考え直しても良いのです。

2)あなたの希望が現実的かを確認する

例えば、「もっと高い年収を得たい」と希望しても、現実から遠く離れた希望額では、良い転職先は見つかりません。また、あまりに高い年収を掲げているところは、人間関係が悪くて人が定着しないといった問題がある職場かもしれず、要注意といえます。
調剤薬局の新卒薬剤師は年収370~420万円程度、薬剤師全体の平均年収は約585.6万円 (平成29年度人事院調査)といわれています。
これまでの職業経歴や経験年数から、あなたの年収相場を知って、希望する年収が現実的かを確認しましょう。
 

「薬剤師の希望とのミスマッチ」を生じさせないために?

薬剤師求人においては「あなたの悩みはその転職で本当に解消されるのか?」を自分に真摯に問い続けて、決断する事が大切です。
次回は、「求人票から読み取れなかった実情とのミスマッチ」を発生させずに、転職成功を勝ち取るための「薬剤師求人の失敗しない見極めチェックポイント」をお伝えいたします。